きもだめし?ドライブ
まだまだ暑いですね
怖い話は好きですか
私は大好きです
数少ない恐怖体験第2話。
若かりし学生バイト時代。
夏は海や山などイベント盛りだくさん。
そのなかでもローコストイベント
地域の恐怖スポットドライブ。
実はリアルすぎる
恐怖体験はしたくないので
お化け屋敷やリアルきもだめし系は怖すぎるのであまり参加しないのですが、TVなどでたくさん取り上げられて観光地化してしまっている場所があります。
そこは、行ってもそんなに問題なさそうな感じがしたので参加することに。
目的地はOG池。
今回もバイト後にゆかいなメンバー集合。
これも8名くらいだったかな?
人気スポットのため、人が少ない時間帯を狙うためまずはカラオケで大騒ぎ
深夜2時頃に出発。
地元とはいえOG池は少し距離があるのでのんびりドライブを楽しみながら向かったところ、到着したのは深夜3時過ぎ。
そこそこ大きな貯水池。
駐車場に到着。結構たくさんの車があり、すでに池の方から「きゃきゃー」とにぎやかでした。
その池の周りを歩くコースになるのですが、本当は7周くらい回るそうです。
以前から聞こえてくる怖い話としては大昔、女性が身投げしたとか?そして池の名前にも入っているのですが「蛇」にもまつわるようで、視えるものとしては、女性や女の子をみかけるらしいです。
最初は全員ドキドキして歩き始めましたが
特に何もなく電灯がないのでひたすら暗い道の散歩状態。。
遠くで他のグループが「わー!きゃー!」聞こえるだけ。。
A「何もないし、奥で騒いでいる人達がいるくらいだねー」
B子「暗いし、薮で蚊がきになるなぁー。刺されないといいなー」
・・・・・。
池周りをのそのそ、ひたすら歩いて進んでいると小さな祠が。
C子「何か祀っているのかな??」
私「白蛇とか」
小さな祠をまじまじ観察して、道に戻ろうとしたとき
A/D「うぉーうわぁぁぁ〜」
A、D以外「ぎゃーーー」
シンプルにAとDが草むらに隠れて飛び出しておどかされただけでした。
B子「暗いから解らなかったよビックリしたけど怖くないじゃん」
もう、何もないので自力できもだめし。
そんな感じで楽しく池の半分くらいきたところでだんだんと夜があけてきていまいました。
にぎやかだった先行く団体も帰ったようで声もなくなり。それはもう、静かな貯水池の早朝散歩です
A「朝だからお化けでないね。」
全員「うん。来る時間が遅かったかもね」
談笑しながらとぼとぼと歩いていると、少し開けた道にきました。
そこで後ろから男性の声が
「ねえちょっとキミ達」
周囲は曇りでしたが夜は明けて開けたところで茂みだらけ、だったのであまり隠れる場所はなく。
歩いているのは私達だけだと思っていたので全員ビックリして
「えっ」
「きゃっ」
振り向くと、オタク風の太った男性がカメラ構えて立ってました。
全員「はぁ」
オタク風男性「キミ達は幽霊みた」
A「何もないですよ」
オタ風男性「写真撮っていい」
B子「はぁなんでキモイんですけど」
オタク風男性「オカルト雑誌編集者なので心霊スポットに来た、そこに来ていた人たちの写真を撮っているんです」
なんだか、挙動不審に語るが・・
ミーハーB子パイセンは疑いの顔から急に目を輝かせ
「え!雑誌に載れるの」
・・・・載ってもオカルト雑誌だけど。
怪しさが拭えない私は
「オカルト雑誌なんて名前」
オタ風男性「えーっと。。◯▲っていいます」
私「オカルト雑誌・漫画チェックしてるけど聞いたことないけど」
オタ風男性「えっ・・と 今度創刊するんです」
私「え?いつ?」
オタ風男性「えっ・・・と、、来月です」
私「出版社は?名刺ちょうだい」
オタ風男性「名刺は・・持ってきてなくて・・・」
怪しさMAX
が、B子パイセンが
「いいじゃんいいじゃん雑誌載るかもしれないんでしょ✨」
結局、B子パイセンが雑誌に載るかも?の気持ちに押し切られて撮影に応じることに。
オタ風男性は女子を撮影したかった様子でやたら並び順を指示するので、男性陣も少し怪しみ初めて指示を無視して男女交互に入れ込んで撮影。
(メンバー女子私以外は全員色気のある美人なもので・・)
そして、 オタ風男性と別れて散歩道を再び歩きはじめました。
そこで
C子「あの人どこにいたの後ろから歩いてたの全然気づかなかったけど」
全員「そうだよねぇ・・・」
なんとなくさっきの場所を確認するため皆んなが振り返ると、オタ風男性は居ませんでした。
どこにも。
全員「えっ」
A「隠れるところあったっけ」
D君が走って開けたところに戻ってみましたが見当たりませんでした。
E「まぁ、俺たちから来た道に言ったんだろうけど怪しすぎる・・」
A子「ヤダー何それかえろーかえろー」
・・・・・・・・
後日、
本屋に貼ってある新刊や新創刊の表を見てみましたがそんな雑誌は創刊になく。
お化けというより早朝に変な人に遭遇してしまった話でした。